注意
この記事は、私がnoteで公開している「インサイド?アウトサイド?上?下?」を一部加筆修正したものです。元記事はこちら
ベグレリをやっていると、(プレイヤー数が少ないからか)、ありがたいことにベテランプレイヤーさんとSNS上で交流できる機会もあります。
そんな交流の中で、ふと疑問に思ったこと。
インサイドロール?アウトサイドロール? どっちがどっちやねん!
分からなすぎて、(全然関西出身じゃないのに)何故か関西弁混じりになってしまっている私が、そのことについて考えてみました。
はじめに(お断り)
この記事の内容は私の意見や主観が随所に現れます。
また、この記事の内容や結論が正しいとは(執筆者自身も)言えないので(むしろ間違っている可能性も高い)、その点をご注意の上、お読み下さい。
この記事の内容による不利益については責任を負いかねます。
もし間違いを見つけたり、真実を知っていたら、教えてください。
インサイドとアウトサイド
ここまで読んで、「何の話?」と思った方もいるでしょう。
かなりマニアックな話です。
インサイド・アウトサイドとは何なのか、からお伝えします。
(ここからの説明はすべてロールと言う技についてです)
定義
まず、インサイドロールとは…
↓こちら↓
グリップ(ビーズを挟んでいる2本の指の位置)が上へ移動していきますね。
一方、アウトサイドロールとは、こちら↓
こちらはグリップが下方向へ移動していきます。
ここまでで…
インサイド・アウトサイドの動きについて説明しました。
んで、みなさんもこう思うのではないでしょうか。
「どこがインサイド・アウトサイドなの???」
そうなんです。本当にそうなんです。だから私も分からなかったんです。
でも、やっと、分かりました。
どうしてインサイド・アウトサイドと呼ばれているのかが。
そして、なぜ僕がインサイド・アウトサイドという表現が理解できないのかが。
なぜインサイド・アウトサイドという表現なのか
これらの表現が生まれた背景はおそらくこれじゃないか、というのを突き止めたので、紹介します。
上の2つの動画を見ていては、イン(内)・アウト(外)という表現は生まれないような気がします。
た・だ・し、これはバイシクルプレーン(※1)での話。
体の正面に指を突き出すように構える「ウォールプレーン」ならどうか。
こちらの動画を御覧ください。
↓インサイドロール↓
↓アウトサイドロール↓
うん、なんとなくインサイド・アウトサイドな感じがする!
(個人の主観ではありますが)
インサイドは体の内側(身体の中心線の方)に向かって巻き込んでいるような感じだし、
アウトサイドは体の外側へ逃げていくように回転している感じだ!!!
現在ではウォールプレーンでプレイする人をほとんど見ない(し自分もやらない)から、馴染みがないけど、
命名者はウォールプレーンを基準に命名したんだ、と推測できます。
(ウォールプレーン自体、Aroundsquareの初期のチュートリアルか、同じくAroundsquareのメンバーが出ている動画のうち、古いものくらいでしか確認できず、ある意味オールドスタイルだと言えるのではないかと思います)
では、なぜ自分は知らなかったのか
自分だって、ベグレリ歴の浅いひよっこプレイヤーながらも、一応チュートリアルにある技はほぼ全て出来るようになったプレイヤーではあります。
では、なぜ自分はインサイド・アウトサイドという名前も、概念も、全く知らずにここまで来てしまったのか。
ここで、自分がベグレリをはじめてから非常にお世話になったmusclebonesさんのチュートリアルを見返してみたところ、驚くべき事実が…!
はい。英語リスニングが苦手な方は字幕の自動翻訳機能を使いましょう(主に自分に言っている)。
(ただ、rolls(ロールと言う技)をrole(役割)と間違って認識され翻訳されるので、そこだけ注意が必要)
1:20あたりから、ロールの命名方法について話しています。
(以下、musclebonesさんの発言を、自分の適当翻訳・一部意訳し、一部付け足したもの)
「ロールの典型的な命名スキームとして、(上記で説明した)インサイドとアウトサイドがある」
「でも、これらは適切な命名スキームではないと思う」
「バイシクルプレーンではこの命名スキームは意味をなさない」
「だから、それとは違う、もっと良い命名がある」
「グリップが下方向へ移動したときはダウンワードロール、上方向へ移動したときは、アップワードロールと呼ぶ」
うん。マジ共感。全私が共感。
そうだよね。そうなんだよ。バイシクルプレーンでは意味をなさないんだよ!
だからmusclebonesさんは独自の呼び方としてダウンワード・アップワードという命名方法を使ったのですね。
そうそう。そういえばこのチュートリアルではダウンワード・アップワードって言い方していたな。
この理論で行くと、この記事で一番初めにお示しした動画(インサイドロール)は「アップワードロール」、
2つ目にお示しした動画(アウトサイドロール)は「ダウンワードロール」という表現になりますね。
musclebonesさんのチュートリアルを見て育ったから、自分はインサイド・アウトサイドという表現がよく分からなかったんだな。
(なぜAroundsquare(AO2)ではなくmusckebonesさんのチュートリアルから入ったかというと、AO2ははじめの方の動画がウォールプレーンであり、初心者にフェイキーグリップでのキャッチを要求するなどしていて、バイシクルプレーンで始める初心者には使いづらかったからなんですが…)
(色々と)納得しました。
結論(?)
現在バイシクルプレーンでプレイするスリンガーがほとんどであることを考えると、
やはりmusclebonesさんの言うように、ダウンワード・アップワードという表現にしたほうが良いのではないかと思ったりしました。
ただ、厳密には、フェイキーグリップを交えると、グリップがダウンorアップしなくなります。それでも、ダウンワードロールの場合、ベグレリが下方向に回転している(逆もまた同じ)と見ることが出来ます。
そのため、やはりダウンワード・アップワードという表現が妥当じゃないかなと。
でも、今実際にインサイド・アウトサイドという名前が使われている以上、そちらもしっかり知り、理解しておきましょう。
という(生産性のない?)お話でした。
追記:
記事を読んでいただいた方から、
「ベグレリを車輪に見立てたとき、車輪が内側に動くのがインサイド、外側がアウトサイド」
という考え方があることを教えていただきました。
この考え方では、バイシクルプレーンでも、前方向に車輪が動くのがアウトサイド、自分の体の方向(内側)に車輪が動くのがインサイド、
と考えることが出来ます。
バイシクルプレーンでもインサイド・アウトサイドの命名が意味をなす考え方がありました。
教えていただいた方、ありがとうございました。
終わりに(技名について)
技術に名前をつけるって、本当に難しい。
技術への命名には2つのパターンがあると思っています。
①ある一定のパターンや法則のもと命名されるもの。
②決まった法則がないため、技名の洪水になっているもの。
①には、トス系ジャグリングやペン回しがあります。
ジャグリングには「サイトスワップ」なるものが存在します。トスの高さを数字で表すことで、トス系ジャグリング(ボール・クラブ・リングなど)の技を表現することが出来ます。
ペン回しは、(自分は挫折したので詳しくはないですが)どうやら指に番号がついていたり、一定の法則で命名されるそう。
②には、けん玉をはじめ、その他多くのスキルトイが当てはまります。
けん玉の技名の洪水状態については、こちらの記事が、超詳しく分かりやすくまとめてくださっています。
自分は、けん玉プレイヤーでもあり、けん玉の技名の洪水状態を肌で味わっています。
しかし、特に技名が多すぎて困ったりしたことはないように思います。
逆にド文系の自分にとっては、ジャグリングを数字で表現するサイトスワップが未だに理解できません。
サイトスワップではカスケードもリバースカスケードもミルズメスも(すべて技名)サイトスワップ表記上は同じになってしまうという問題もあります。
サイトスワップは、トスするものの数が増えたときにはその難解な動きを他者に分かりやすく伝えるのに有効ではあります。
ただ、ベグレリは、基本1つ、多くても2つしか使いません。
プレイヤー数もペン回しほどいないことを考えると、これまで通り、(ある意味)ゆるい命名でいくのが良いのかなと思いました。
おしまい。
最後まで読んでいただけた方はいるのでしょうか…?
もし読んでいただけたら、非常に嬉しいです。ありがとうございます。
参考
- Aroundsquare Begleri Tutorials
- Begleri Tutorials (musclebones氏)
- 「その技なんやねん!わからんちゅーねん!(おいでやす小田さんで)」 「マテオチャンスを知った時、DAVE MATEOはもういなかった」(ブログ名)
注
※1:体に対して、指を横方向に突き出すように構える方法。現在のベグレリプレイヤーの主流のスタイル。
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