編集

【ベグレリ】上手い人のフローの締め方に関する研究

2023/03/16
いつものようにベグレリを振っていて、ふと思ったこと。
僕のフロー、いつもチェダーで締めてばっかりじゃない!?

いつもフローの最後にはチェダーを入れていることに気が付きました。


終わりよければすべてよし、という言葉がありますが…
上手い人は一体どのようにフローを締めているのか、気になります。

気になったら、調べずにはいれない!

ということで、ベグレリのフローの締め方に焦点を当てて、上手い人のフローを見てみよう!


前提

チェダーって?

ベグレリの技の1つです。
地面に対して平行に投げ上げたベグレリを、上から手の甲を当て、キャッチする技です。
フロー(連続技)の最後の締めに使われることが多い技です。
詳しくは、こちらの動画をご覧ください。



私のフロー

まぁ、まずは問題の私のフローを少し見てみましょうか。




うわー、全部最後の技チェダーだ…

 (そもそも、私がInstagramで上げるベグレリの動画は、大体実験的な技を自分が忘れないように投稿しているだけのことが多いので、そもそもフローと呼べない動画が多いんですが…)

バラエティーのバの字もないではないか。

これは良くない。

至急、上手い人の締めについて研究してみるとしよう。

調査対象

”上手い人”と言っても、色々な”上手さ”があるし…
スリンガー(ベグレリをする人)の動画を全部チェックするわけにもいかないので…
この研究では、SlingSlam(※)の上位入賞者の動画に絞って、フローの締め方を考えます。
これで、トッププレイヤー達の締め方が分かるはず。

この研究で分かったことを実際の自分のフローに活かせば……?
トッププレイヤーになれるかも?
(トッププレイヤーになりたいのなら、こんな記事書いている暇あったら練習しなさいよ)

(※)SlingSlamとは…
ベグレリの大会(オンライン)。一年に一度、8月頃に開催される。各国のベグレリ愛好家が渾身の動画(20~30秒ほど)を提出し、それを主催者側がジャッジして、上位入賞者が発表される。詳しくは私がnoteで書いたことがあるので、それを見ると雰囲気がつかめるかもしれません。
→ SlingSlam2022を振り返ってみよう(なおなり note)

研究開始

それでは、早速、SlingSlam入賞者のベグレリフロー(の締め)を見ていきましょう。
2022年から2019年まで4年間遡ってみました。
紹介順は、上から1位、2位、3位という順番です。
それでは、いってみよう。

SlingSlam2022上位3名


いきなり変化球が来ました。

ベグレリを握って、チェダーに行くのかと思いきや、まさかの手の甲の上に! 

 オーソドックスなパターンですね。

トップグリップから、振り回しているウエイトを小指側でキャッチ。

 空中のベグレリを、握って掴んでしまうパターン。

SlingSlam2021上位3名


エアリアルから、トップグリップ→キャッチ、というパターン。

この方は2022年にも2位にランクインされていますが、同じような締めですね。

 

また少し変わったものが来ました。

ベグレリを小さくまとめる技→空中に回転させながら放り投げ→キャッチ

 

両側のウエイトを同時に動かす系→キャッチ

非常にテクニカルなフィニッシュ。 

SlingSlam2020上位3名


 何度見返しても分からなかったので、画面録画してコマ送りで確認したところ、

おそらく、空中へ前回転させ投げる→片方をトップグリップでキャッチ→もう片方は回ってきたら小指側でキャッチ

という構造になっていると思います。(SlingSlam2021の1位(dore氏)の締めと同じだと判断した)


出ました!チェダーです!

トッププレイヤーでもチェダーを使う人はいるんですね。

 

この方(dore氏)はここ3年間毎年入賞されているのですが、

2020年も、2021、2022と同じように、トップグリップからキャッチ、という流れですね。

 SlingSlam2019上位3名



上から握るようにキャッチですね。

2022年の3位の方(fus-so氏)と同様の締め方。

 

こちらは、ローグリップから手の甲側を通って人差し指の上で折り返してキャッチ。

比較的スタンダードだと思うのですが、ここまでこの締め方は出てきていませんでしたね。

 

ボトムグリップから人差し指側でキャッチ。

それにしてもこの方、毎年入賞していません?すごすぎる… 


分かったこと

(凡例:2022年の1位の動画を「2022-1」と表記する。)

  • チェダーを使っていたプレイヤーは、12本の動画中、1本のみ(2020-2)
  • 一方のウエイトをグリップして、もう一方を、グリップと反対側の指の方でキャッチする、という締め方が一般的。
  • ↑上記の方法は、エアリアルの直後に用いられることもある(2021-1、2020-1)
  • 動画撮影の観点から考えると、最後に失敗のリスクの高い技を入れると撮影が大変になってしまうことから、最後の締め技はそれほど難易度の高くないものになりやすい、と考えられる。
  • ただし、最後に難易度の高い(と考えられる)技を入れるプレイヤーもいる(2022-1、2021-3)
  • 各プレイヤーの動画を見ると、締めはバラエティーに富んでいる。しかし、複数回入賞しているプレイヤーの場合、プレイヤー個人で見ると、締めのバラエティーは必ずしも豊かだとはいえない。 → 毎年同様のフィニッシュを用いても、SlingSlam上位に入れる可能性はある。
  • 締めの技が簡単であることを理由にSlingSlamでの評価が大幅に下がるということはないように思われる。

終わりに

フローの締め方1つとっても、プレイヤーによって様々であることが分かりました。

トッププレイヤーはチェダーを使わないイメージでしたが、チェダーを使っているトッププレイヤもいると分かり、少々驚きました。

つまり、どんな締めを使っていても、「ベグレリが上手い人」になれる可能性はあるということです。


一般的な傾向としては、大会においては、フローの難易度を上げるため、フィニッシュはそれほど難しいものにしないのだと考えられます。

一方で、難しいフィニッシュ技を入れているプレイヤーもいます。本当に凄いと思います(こうやって調べてみて、改めて凄さが分かりました)。

個人的には、この記事を書くにあたり過去のSlingSlamを見返して、今現在ベグレリが上手い人は、何年も前から上手かった、ということがよく分かりました。自分の実力不足、練習不足をしみじみ感じました。

(だから、こんな記事書いてる時間あったら練習すればいいじゃんって)


皆さんも、他人のベグレリ動画を見るとき、自分でフローを組み立てるとき、
締めをどうするか、という観点から見てみると、新たな発見があるかもしれませんね。

それでは最後に、トッププレイヤー達の動画に触発された、ひよっこプレイヤーのフィニッシュを見ながら、お別れです。

読んでいただいてありがとうございました。