ベグレリの動画撮影用に新たにカメラを購入してウハウハな筆者による、ベグレリ動画撮影論(?)です。(そんな大層なものではない)
ベグレリ撮影の特徴
他のスキルトイやジャグリングと比較すると、ベグレリの動画撮影には以下の点が特徴的だと考えます。
・撮影範囲が狭い
・動きが速い
・自分で確認しながら撮影できる
まず撮影範囲の狭さについて。ベグレリは「手の位置が動かないのが美しい」とされており、手を動かさず、手に近寄った映像がいいとされます。カメラは基本的に動かす必要がなく、フレーム内でベグレリを収めるように撮影するのが一般的です。カメラを大きく動かすことの多いけん玉のエディット撮影などとは大きく異なります。
次に動きの速さについて。ベグレリのビーズ及び紐が動く速さはかなり速いですが、紐がどこを通っているか、ビーズがどこでホールドされているかという点が重要なため、素早く動くビーズや紐がしっかり動画で見えるようにしなければなりません。
最後に自分で確認しながら撮影できる点について。ベグレリは手元だけで技を行うことが多いため、カメラは手元だけを映し、顔は撮影画面を見ながら技を行うということが可能です。フレームアウトしていないか、ピントが合っているかなどを確認しながら動画を撮影することができます。
参考:良いと思うベグレリ動画
個人的にこんな動画が撮りたいという、お手本となる動画は、例えばこんなのやこんなの。
技が上手いのはもちろんですが、動画のクオリティが高いですね。紐やビーズがすごく見やすいです。
ちなみに、前者の動画の投稿者は、別の投稿のコメント欄で、使用機材がsonyのα6000にキットズームレンズを使用していると明かしていました。
自分が学んだ教訓:SSを上げる!
動画の質を上げることをあまり考えず撮影していた時期の動画はこんな感じでした。
これらは、手元にあった一眼レフで撮影した動画です。これを見ると、回転しているビーズや紐が見づらくなっています。背景に溶け込んでしまっていて、どこに紐があるのか、動いているビーズがどこを通っているかが分かりづらいです。
一方、動画撮影について色々と考え始めたときに、先程挙げた動画と同じ機材を使用して撮影した動画がこちらです。
紐やビーズが見やすくなっていると思います。
この2つの動画、何が違うかというと、動画のシャッタースピード(SS)が違います。
動画は静止画を連続して画面に映すことで動いているように見せるものです。その静止画を撮影する際のシャッタースピードを上げれば、それぞれのコマで動体のブレがなくなりパラパラ漫画のような動きとなり、逆にシャッタースピードを下げれば、それぞれのコマで動体がブレて、滑らかに動いているように見えます。(静止画のシャッタースピードってなんぞや?っていうのは各自ググってもらうとして…)
ベグレリの動画を撮影する際に、シャッタースピードが遅いと、紐やビーズがブレて背景と溶け込み、紐やビーズの位置が見づらくなってしまいます。それが先述の動画で言うと、前者の動画になります。
一方で、シャッタースピードが速いと、紐やビーズがどこにあるかがきちんと記録されるため、技の構成が分かりやすくなります。それが後者の動画です。
以上から、ベグレリの動画撮影ではある程度シャッタースピードを上げるのが良いと考えます。
しかし、シャッタースピードを上げれば上げるだけいいというものではありません。シャッタースピードを上げすぎると動きがカクカクして見えてしまいます。その失敗をしたのが以下の動画です。こちらはシャッタスピード1/8000というかなりの速さで撮ってしまったばかりに、動きがカクカクしてしまった例です。
さらに、シャッタースピードを上げると、動画が暗くなります。そのため、絞りを開ける(=F値を下げる)かiso感度を上げる必要があります。しかし、絞りを開けすぎると被写体の位置が少し変わっただけでピントが合わなくなってしまうため、絞りを開けるのは程々にして、iso感度で対応します。
(以上の記述は、静止画の撮影、カメラのマニュアルモードが使えるくらいの知識で理解できる説明なので、よく分からない方はカメラの初心者向けの記事とかを見た上で読むと理解できます)
私の買った機材
ここで、今回私が導入した機材をご紹介。Lumix G99D+LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II!
PanasonicのカメラブランドLUMIXのマイクロフォーサーズ(センサーサイズが一眼カメラの中では小さめ)規格のカメラに、25mm(換算50mm)の単焦点レンズの組み合わせ。
いろいろな選択肢がある中で悩んだ挙げ句このカメラに至った経緯についてはここでは省略しますが、自分がカメラを選ぶ中で譲れない条件はこんな感じでした。
・動画撮影時間無制限
・スマホとの連携機能があって、手元でプレビューしながら撮影可能
・バリアングル液晶でカメラの状態を確認しながら撮影可能
・FHD60fpsが撮れる
自分が購入可能な価格帯でこれらを満たすカメラを探して、購入しました。
よく、マイクロフォーサーズはボケにくくてよくないなどとネットでは言われますが、ボケにくいからこそ、明るさを稼ぐときに気にせず絞りを開けられるのは大きなメリットだと感じました。(ただ、流石にf1.4までいくとベグレリ動画にはちょっとボケすぎる)
この機材を使用して撮影した動画がこちらです。
これは120fpsのハイスピード撮影(やってみたかったので)をしています。シャッタースピードは3桁台後半くらい、絞りはf1.8くらいだったような記憶があります(正確に覚えていない…)
普通に撮るなら、FHD60fps、SS500前後、f2前後くらいで十分なクオリティの動画が撮れそうです。
ということで、今後もこのカメラを使って良い技ができたら記録していきたいと思います。
ちなみに、私、小さいときから趣味で写真撮影もやるのですが、今回購入したカメラは写真用途でも楽しく使っています(何なら頻度は写真撮影のほうが高い)。軽いし、自分の写真用途に合っていて、気に入っています。趣味の写真も、ベグレリの撮影も、どちらも捗るいいお買い物でございました。
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